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デニムの色落ち対策を伝授!原因や落ちてしまった色を直す方法も

デニムに使われている染料は色落ちしやすい性質を持っています。そのため、デニムを穿いていると色落ちが気になってくることもあるでしょう。しかし、正しい洗い方やポイントを抑えれば色落ちを防げます。本記事では、デニムが色落ちする原因や対策、色移りしないポイント、色落ちしてしまったデニムを直す方法を紹介します。

デニムが色落ちする原因

色味の違うデニム

出典 Shutterstock

デニムが色落ちする原因として、使用している染料や洗濯方法が考えられます。まずは、デニムが色落ちする原因について理解していきましょう。

色落ちしやすい染料「インディゴ」を使用している

デニムが色落ちしてしまう原因は、インディゴという染料を使用していることが原因であることが多いです。インディゴは繊維に定着しづらく、摩擦や水に弱い性質を持ちます。

インディゴは藍の葉から色を抽出した染料のこと。インド産の藍が使われていることからインディゴと呼ばれるようになりました。現在では大量に作れて長期保存できる、合成インディゴが主流となっています。

洗濯方法に問題がある

インディゴの性質上、水や摩擦に弱いため、洗濯すると色落ちしやすくなります。特に、お湯で洗うと色落ちしやすく、雨や汗で色落ちすることも。

また、粉末洗剤を使用して洗濯した場合、溶け残りがあるとマダラに色落ちする原因となります。直射日光にも弱く、干す際に紫外線の影響で色が変わってしまうこともあります。

デニムを洗う際に色落ちを防ぐ対策

洗濯機から取り出されるデニム

出典 Shutterstock

デニムを洗濯する際は、洗濯機で洗うか手洗いするかの2つの方法があります。色落ちを防ぐためにも、正しい洗濯方法で洗いましょう。ここではデニムの色落ちを防ぐ洗濯の対策を紹介します。

【洗濯機を使う場合】洗濯ネットを使用する

①デニムを裏返し洗濯ネットに入れる
②ダメージの少ないおしゃれ着コースやドライコースで洗う
③1分間を目安に脱水する

色落ちを防ぐためにも洗濯時間を短めに設定し、お湯ではなく必ず水を使います。漂白剤は使用せず、洗剤は通常よりやや少なめにするのがポイント。例えば、「水8リットルに対して洗剤20ミリリットル」と記載されていれば、「水10リットルに対して洗剤20ミリリットル」程度が目安です。

また、デニム専用の洗剤を使用するのもおすすめです。さらに、色落ちを避けたいのであれば、毎回洗濯するのではなく、週1〜月1回程度と洗濯する頻度を少なめにしましょう。

【手洗いする場合】押し洗いする

①裏返したデニムを、洗剤を溶かした水に10分ほどつけ置きする
②デニムに水がしみ込んだら押し洗いする
③水を3回ほど取り替えながら、泡が出なくなるまですすぐ
④洗濯機で1分間脱水する

洗濯機での色落ちが心配なら、手洗いの方が色落ちをより防げます。洗濯機同様、洗剤はやや少なめの量にしましょう。粉末洗剤を使用するなら、マダラに色落ちしないよう必ず溶かし切ってから洗濯します。また、洗濯機の内側に沿うようにデニムを置いて、脱水するとシワになりにくくなります。

【干し方】直射日光に当てない

①デニムを裏返しのまま上下逆さまにし、ピンチハンガーで裾をつまむ
②直射日光が当たらないよう風通しの良い日陰に干す

デニムを洗濯した後に放置してしまうと色落ちが進むため、すぐに干しましょう。また、乾燥機を使用すると縮んでしまうので絶対に使用しないように気を付けてください。干す時は、筒状に広げてデニムの中までまんべんなく風が行き渡るように、隙間を作ると早く乾きます。

他の洗濯物への色移りを防ぐポイントと移ってしまった時の対処法

洗濯中のデニム

出典 Shutterstock

デニムは色落ちしやすいため、他の衣類やタオルと洗濯する場合は気を付ける必要があります。ここでは、他の洗濯物への色移りを防ぐポイントと色移りしてしまった場合の対処法を紹介します。

<色移りを防ぐポイント>塩や酢でつけ置きする

塩や酢には染料を定着させる働きがあるため、デニムを初めて洗う時は一度これらを使用してつけ置きしておくと、色落ちしにくくなります。デニムの色落ちを抑えることができれば、色移りも防ぎやすくなります。

①洗濯桶に水を入れて塩大さじ1杯を溶かし、デニムを入れて一晩つけ置きする
②酢(約200ミリリットル)を一緒に入れて、洗濯する

塩はデニム1本に対して大さじ1杯です。洗濯するデニムの本数に合わせて調整しましょう。

<色移りを防ぐポイント>仕分けして洗濯する

先述したように、デニムの染料であるインディゴは水の中に溶け出しやすいため、他の衣類に付着することがあります。色移りが心配なら、他の衣類とは別に洗うと良いでしょう。

どうしても別で洗濯できない場合は、ネットに入れて摩擦を防いだり、色移りがしやすい薄い色の衣類とは一緒に洗わないようにしたりするのがおすすめ。溶け出した染料を吸い取る色移り防止シートを洗濯機に入れて回すのも有効です。

<色移りしてしまった時の対処法>衣服はお湯でつけ置きする

デニムの染料はお湯に溶けやすいため、50〜60度のお湯に洗剤を入れ、色移りしてしまった衣服を30分〜1時間ほどつけ置きすると落としやすくなります。

洗剤は、洗浄力の強い粉末洗剤がおすすめ。落ちない場合は洗剤と一緒に酸素系漂白剤を混ぜると良いでしょう。ただし、素材によってはお湯や酸素系漂白剤が使用できないため、注意が必要です。また、時間が経ち過ぎているものも落ちにくいため、色移りした場合は早めに対応しましょう。

色落ちしたデニムを直す方法

畳まれたデニムを持つ人

出典 Shutterstock

最後に、色落ちしたデニムを直す方法を紹介します。お気に入りのデニムが色落ちしてしまうのは悲しいもの。自分で染め直したり、プロに依頼したりするなどして、永く大切に穿きましょう。

自分でデニムを染め直す

<準備するもの>
・バケツや洗濯桶などの容器
・お湯
・染料
・色止め材
・ゴム手袋
※汚れを落とすために一度デニムを洗って脱水しておく

<手順>
①80度のお湯で溶かした染料にデニムをつける
②ムラにならないよう15分くらいかき混ぜ、45分つけ置きする
③つけ置きが終わったら、水が透き通るくらいまですすぐ
④70度のお湯に色止め剤を溶かし、デニムを入れたら15分混ぜる
⑤水ですすいで脱水し、日影干しする

ムラを防ぐためにも、染める前に洗濯して汚れを落としておきます。また、染料を使用する際は、手に色が移ってしまうため必ずゴム手袋を着用しましょう。

プロに依頼する

失敗したくない人は、クリーニング店や染め直し専門店などプロに頼むと良いでしょう。素材によってはムラになりやすいデニムも、プロならきれいに染め直してくれます。

原因や対策を押さえてデニムの色移りを防ごう

デニムを穿いた女性

出典 Shutterstock

デニムは正しい方法で洗えば、色落ちを防げます。他の衣類への色移りを防ぐためにも、つけ置き洗いや仕分けをして洗濯するなど少しの手間を加えることも大切です。もし、色落ちしてしまった場合は染め直すことで永く愛用できるでしょう。デニムを手入れして穿き続けることはサステナブルにもつながります。色落ちを防いでお気に入りのデニムを大切にしましょう。

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IKUMI
サムネイル: IKUMI
ブランドをこよなく愛するアラサー女子。ヴィンテージシャネルとセリーヌ、バレンシアガが好き。