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コラム

【連載 vol.11】エシカルファッションとは? 作り手にも優しい環境を

「クローゼットからはじまるサステナブル」では、「サステナビリティ×ファッション」をテーマに、決して難しくない、肩のチカラを抜いてサステナブルファッションを取り入れるヒントをエシカルコーディネータのエバンズ亜莉沙さんが紹介。今回は「ファッション×女性」について、深堀してみたいと思います!

エシカルファッションは、作り手も笑顔になれるファッションスタイル

今月、3月8日は『国際女性デー』ということで、「ファッションと女性」にフォーカスを当てていきたいと思います!
実は毎年、国際女性デーをテーマとしたイベント、「MIMOSA FESTA」にディレクターとして携わらせていただいているわたし。今年は特にエシカルやサステナブルをキーワードに、食、コスメ、ファッションなどにまつわる様々なコンテンツを企画しています。

ミモザフェスタの様子

エシカルファッションとは?

そんな中でも今回ご紹介したいのは、先日行ったこちらのライブ配信!

エシカルファッションとは、人や自然に配慮したファッション、思いやりのあるファッションのことを言います。使われている素材はその土地を汚していないか、資源は無駄なく大切に使われているか、作り手さんの働く環境は安全で、賃金もちゃんと支払われているかどうかなど。当たり前のように聞こえるかもしれませんが、実は華やかなファッション業界の裏には、若い女性や子供たちに無理のある労働を強いたり、環境への配慮が十分に行き届いていないこともあるんです。

ライブ配信ではそんなエシカルファッションの解説やそれがどう「女性」に関係しているかをお話ししました。ゲストにお迎えしたのは、元CASA FLINEディレクター、エシカルデザイナーのIshii Akemiさんと、モデル・レポーター・環境省森里川海アンバサダーであり、マインドフルネス瞑想指導者の佐々木依里さん!

エシカルデザイナーのIshii Akemiさん、モデルの佐々木依里さん

デザイナーという立場とモデルという立場でそれぞれファッションに積極的に関わるお2人から、普段から感じる業界への疑問や課題、これからのファッションのあり方について、私がモデレーターとなり、話を伺いました。特に印象に残っているのは、依里さんが教えてくれた小泉環境大臣のこの言葉。

「ファッションは政治に似ていますよね。無関心でいられても、無関係ではいられない。」

なるほど、たしかに!! と、聞いていて私もとても納得しました。ファッションはどれだけ関心や興味がなかったとしても、毎日必ず身に付けるものであり、誰も裸では外に出ることはできません。よね?笑
これは性別問わず言えることですが、そんな中でも女性との関わりの深い部分はどのようなところなのでしょうか?

洋服の作り手たちに明るい未来を

実は多くのファストファッションの生産現場では、女性がたくさん働いており、ファッション業界が大きく流れを変えていくきっかけになった、「ラナ・プラザ崩落事故」のあったバングラディッシュの縫製工場で働いていた労働者も、約8割が18-35歳の女性だったと言われています。

バングラデッシュの工場で働く女性

特に途上国では女性の雇用が虐げられることが多く、雇用の格差から生活水準にも差が生まれ、その差は環境や社会へも多くの影響を与えるという負の連鎖が生まれると言われています。女性の立場を守ることは、未来を担う子供達の立場を守ることやその環境を守ることにも繋がっているんですね!

私も一人の女性として、何処かの女性が悲しい思いをしていたら心苦しいですし、それを望んでいる人は性別問わずきっといないですよね。優しい服を選ぶことが何処かの女性の笑顔にも繋がっていたら、心地よくそのお洋服をもっと楽しむことができるように思います。

以前紹介させていただいた「ピープルツリー」さんのようなフェアトレードファッションは、女性の雇用支援やエンパワメントを行っており、その人自身だけでなく、その地域社会への貢献になります。

毎日当たり前のように関わっているファッション。関わっている以上思いやりのあるモノを選びたいですね!
フェアトレード、オーガニック素材のものや、セカンドハンド、自分の手に届くまでのストーリーができる限り透明で美しいものを選びたいと私も改めて思いました。

次回も女性とファッションにフォーカスした内容で、私が尊敬し、大好きな女性代表のブランドについてお話ししたいと思います!

writer profile
エバンズ亜莉沙
サムネイル: エバンズ亜莉沙
エバンズ亜莉沙(えばんず・ありさ):学生時代 米国オレゴン州で環境科学の授業に出会ったことをきっかけに、自分と世界の繋がりに気づく。2015年日本に帰国後、国際NGOでインターンをしながら、エシカル協会主催 フェアトレードコンシェルジュ認証 21歳で取得。同年世界一周を経験し、様々な人や文化に触れたことでさらに世界の抱える問題や解決策に興味関心を抱く。現在はフリーランスで『サステナブル』や『世界に自分に優しいライフスタイル』をキーワードに、SNSを中心とした発信、イベントへの登壇や、様々なプロジェクトのディレクター / コーディネーターを務める。