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シェアリングエコノミーで洋服を買わない生活。サービスの仕組みを解説

使っていないモノやサービスなどを、ネットを活用して共有するシェアリングエコノミー。 ファッション業界では洋服のシェアリングのサービスが普及し始めています。 この記事では、洋服のシェアリングについて詳しく紹介。各社のサービスや料金体制なども調査しました。  

シェアリングエコノミーとは

ネットの普及によって拡大し続けるシェアリングエコノミーは、直訳すると「共有する経済」。そこにはどういった意味があるのでしょうか?シェアリングエコノミーの仕組みや、その役割を解説します。

シェアリングエコノミーの仕組み

シェアリングエコノミーとは、不特定多数の人がインターネットを利用し、モノやサービスを共有するサービスを用いた経済の形です。「シェアエコ」や「共有型経済」とも呼ばれます。

シェアリングは、提供されたシェアリング対象である乗り物・空間・モノ・スキル・お金などを必要な人に共有するシステムです。移動手段であれば車や自転車がシェアリングの対象となり、カーシェアやシェアサイクルがその一例。空間であれば宿泊施設や会議室、スキルであれば家事や介護や知識がシェアリングの対象になります。お金の場合は、クラウドファンディングなどのシェアリングエコノミーが有名です。

シェアリングエコノミーの役割

シェアリングエコノミーは、シェアする側とされる側の双方にメリットがあるシステムです。シェアする側は、眠っている遊休資産を活用できます。空き部屋や使わない車、使う機会が少ない特技などを提供し共有できますし、モノであればゴミになって廃棄されていたはずのものが有効活用されるので、地球にも優しくエコです。

シェアされる側は、使用頻度の低いモノを所有しなくて済むので、スペースの無駄遣いも防げます。物によっては維持費の節約にもなります。また、シェアリングで需要と供給が一致すれば、新たにものを生み出さなくて済むため、資源の温存にもなります。

新型コロナウイルスのパンデミックは、多く人にとってこれまでの暮らしを見直すきっかけになりました。限りある資源や環境への意識が高まり、必要なものと暮らすシンプルライフを求める人が増えており、実際に断捨離に励んだ人も多いはず。こんな時代だからこそ、無駄遣いを避けながら必要な物を必要な時にだけ所有できる、シェアリングエコノミーのニーズが高まっているのです。

洋服のシェアリングとは

モノをシェアするシェアリングエコノミーの一貫として洋服にもシェアリングのサービスがありますが、具体的にどういったものなのでしょう。システムや利用するメリットなど、洋服のシェアリングについて詳しく紹介します。

洋服のシェアリングのシステム

洋服のシェアリングは、一般的にネットを利用したレンタルサービスです。ネット上で会員登録をして、毎月定額の料金を支払うことで、洋服やアクセサリーなどのアイテムを借りられます。

月ごとに借りられる点数が決められているものから、借り放題のものまで、さまざまなプランが用意されています。身近なもので言うと、オンラインのDVDレンタルに近いシステムで成り立っています。

洋服のシェアリングのメリット

洋服のシェアリングを利用すれば、不要な洋服を購入せずに済みます。フォーマルなドレスなど高価なものも、レンタルで済ませられてお財布に優しいです。また流行の変化に合わせて洋服を買い換える必要がなく、不要になる服が出ないのもシェアリングのよいところ。収納スペースを確保する必要もないので、部屋もすっきり片付きます。

さらに、忙しくて洋服を買いに行く時間がない人や、センスに自信がない人には、サイズや自分の好みを登録するだけでスタイリストが洋服を選んでくれるサービスもあります。着用後のクリーニングも不要で、返送時の送料も無料な場合が多いので、うまく利用すれは時間もお金も節約できる便利なシステムなのです。

洋服のシェアリングを行う企業3選

実際に洋服のシェアリングサービスを行っている企業を見ていきましょう。それぞれのシステムや価格の違いについて調査しました。

1.エアクローゼット

エアークローゼットは、20代後半~40代女性をターゲットとした洋服のシェアリングサービスです。季節やトレンドに合わせたファッションアイテムを、プロのスタイリストがセレクトしてくれます。取扱いブランドは300以上、洋服の数は10万点以上もあります。プロのスタイリストの選んだ洋服が一度につき3着、手元に届きます。手元の洋服を返送すると次の洋服が配送される仕組みなので、クローゼットのスペースも取りません。

月ごとの回数制限がなく何度でも借りられるレギュラープランは9,800円(税抜き)、一ヶ月に一回のみレンタルできるライトプランは6,800円(税抜き)です。レギュラープランは利用回数や利用期間の制限もなく、レンタルするごとに送料300円(税抜き)を払うだけで、繰り返し借りられます。また、クリーニングをせず送料無料で返送できるので便利です。

2.サスティナ

サスティナは20代~30代前半の女性向けのファッションのシェアリングサービスです。仕事着からデート用のおしゃれ着まで、シチュエーションに合わせた服を選べます。レディース服・バッグ・アクセサリーの他、メンズとキッズアイテムも借りることができます。

料金は、1ヶ月4,900円(税別)で、10点までの洋服をレンタル可能。月に3点までのアイテムを追加料金なしで交換できます。また、180日以上レンタルし続けたお気に入りのアイテムは、そのまま貰えるシステムです。好みのアイテムは、定価の30%~70%オフのお得な価格で買い取ることもできます。

3.エディストクローゼット

「トレンド」「体型カバー」「季節感」を考慮してデザインされた服を、1ヶ月間に4着レンタルできるサービスです。レンタル用のアイテムは完全オリジナルなので、人とファッションが被る心配もありません。 サイト上のコーディネートのまま借りることも、好きなアイテムをピックアップして購入することも可能で、届くまでお楽しみの「おまかせセット」もあります。利用料金は3ヶ月契約で月額8,600円(税抜き)ですが、長期契約で割引もあります。

【番外編】最新のシェアリングエコノミー

ファッション以外にもさまざまな業界でシェアリングエコノミーが広がっています。最新のシェアリングエコノミーから、話題性の高い2つのサービスを紹介します。

外国人から料理を学べる「tadaku」

習い事系のシェアリングも人気を集めています。「tadaku」は日本に住む外国人に料理を教えてもらえるサービスで、面接に合格した80カ国300人以上のホストが在籍。 異文化交流をしながら料理を学べる他、外国語の勉強にもなると好評です。レッスン料金はホストによりますが、平均5,000円代と比較的リーズナブルなのも人気の秘訣です。

傘のシェアリング「アイカサ」

傘のシェアリング「アイカサ」は低コストで身近なシェアリングエコノミーです。LINEアプリを利用して傘を借りることができます。傘が置かれている場所をLINEアプリ上で検索し、傘置き場にある傘のQRコードをスマホで読み込んで、傘の開錠に必要なパスワードを表示して傘のロックを解くシステムです。返却時はどのアイカサ置き場を利用しても構わないので、便利ですよね。利用料は1日たったの70円。コンビニ傘は600円前後なので格安です。

「アイカサ」の設置場所は、全国のさまざまなショップの敷地内。2020年中には、都内を中心に1500カ所3万本まで広げる予定とのことで、これから益々普及しそうです。

洋服のシェアリングでスマートにおしゃれを楽しもう

さまざまな業界で広がり続けているシェアリングエコノミー。洋服のシェアリングサービスを利用すれば、収納スペースやお金の節約をしながら、新たなコーディネートに出会えるはずです。洋服のシェアリングで、賢くおしゃれを楽しみましょう。

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