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コラム

【連載 vol.49】サステナブルなあったかアイテム

「クローゼットからはじまるサステナブル」では、「サステナビリティ×ファッション」をテーマに、決して難しくない、肩のチカラを抜いてサステナブルファッションを取り入れるヒントをエシカルコーディネーターのエバンズ亜莉沙さんが紹介。今回は、寒い冬も乗り切れる、あったかくてサステナブルなアイテムたちを紹介します!

おしゃれ+あたたかさ+サステナブル 全て兼ね備えた貴重なアイテムたち

ニットの写真

朝晩の気温差が大きいこの時期、インナーや羽織などを活用した重ね着は温度調整がしやすくとっても重宝しますよね。
そんな時におすすめしたいのがこちら!

DEPT Thermal Knit

DEPT.のニットの写真

私が2023年のはじめにゲットして大活躍してくれているインナーはこちら。
DEPTの「Thermal Knit」(サーマルニット)

認証つきウール51%、再生ポリエステル49%で組成された、日本の技術が誇る高機能の糸から作られたインナーです。

天然ウールの機能性(暖かく、保温・防臭抗菌)と化学繊維の機能性(軽く、速乾性)の両方を兼ね備えた素材となっていて、冬場は手放せないアイテムとなりました。

深めのVネックは、上に着るものを選ばずどんなアイテムにも合わせやすい!
袖も短く作られているため中途半端にはみ出して見えることもないのですが、もし見えてしまっても美しいようにデザインされているため、敢えて見せるコーディネートを楽しむこともできます。

ブランドに確認したところ、今期も再販されることが決定!
12月上旬〜中旬を予定しているそうなのでぜひお楽しみに。
最新情報はぜひブランドのSNSやウェブをチェックしてみてください。

DEPT YAK KNIT

DEPTのニットの写真

今年発表になったヤクの毛100%のニットシリーズ。
ヤクの毛はウールをこえる保温性をもち、保温性はカシミヤにも匹敵するといわれているくらい、とっても優秀な素材。

ウールの場合は羊に対して乱暴な「*ミュールジング」が行われている場合が多く、アニマルウェルフェアやエシカルな観点からそのミュールジングのされていないRWS(Responsible Wool Standard / レスポンシブル ・ウール・スタンダード)認証マークが注目されています。

*ミュールジングとは、羊の臀部や陰部に虫がわいてしまうのを防ぐために、無麻酔で皮膚や肉を切り取る行為のこと。主にメリノ種と呼ばれる品種に対して行われています。

一方でこちらのニットに採用されているヤクは、羊のように毛を刈り取る必要がなく、櫛で丁寧に梳き取る方法が取られているということなので、動物にも優しく、着る側にとっても気持ちが良いですね。

ふわふわで肌触り滑らかなヤクの毛は素肌に着ても全くチクチクしないため、肌にも心地よい素材。

生地のロスを限りなく減らすために受注生産にこだわっているDEPTのオリジナルアイテムですが、キャミソールのみ数量限定でオンラインにて販売が残っているようです!(11/16現在)

秋冬のアウトドアにも使えちゃう 機能性ピカイチアイテムたち

寒さが本格的になる11月後半~12月。体調管理のためにも機能性がしっかりしたアイテムを身につけることは大切。そこでおすすめしたいのは、先駆者的なサステナブルなファッションブランドの中でも機能性にとても優れているPatagoniaのアイテムたち!

Patagonia ウィメンズ・キャプリーン・エア・クルー

patagoniaのニットの写真

素材の配合自体は、冒頭で紹介した「DEPT Thermal Knit」とほぼ同じ、責任ある調達方法のメリノウール51%、リサイクル・ポリエステル49%になっているこちらのアイテム。
大きな違いはデザイン。
クルーネックで胸元まで温かく、袖もロングスリーブになっているため手首までカバーされます。胸元が開いていたり、ボートネックの服を着る際はインナーが見えてしまう心配がありますが、真冬や朝晩の冷える時間帯に部屋着の中に着用するなど、しっかりカバーしたい場合はこちらがおすすめ!
一枚でも結構ポカポカしますが通気性は良く蒸れないため、私はこれを冬場のパジャマ代わりにするときもあります。

Pataginia ウィメンズ・キャプリーン・サーマルウェイト・ボトム

patagoniaのボトムの写真

薄くてさらさらとした着心地でレイヤリングもしやすくなっています。それでいて保温性と通気性にとても優れている素材なため、普段履いているパンツの中に一枚はくと違和感なくポカポカ。
冷える秋冬のアウトドアにもおすすめです。

冷え込む日に備えたい小物たち

ニット商品の写真

インナーやニット以外にもあると重宝する、冷える箇所にパーツ使いできるアイテムたちもご紹介。

Little Eagle silk 2way cover OCEAN

絹紡糸の短繊維を再利用したエコロジーシルクを100%使用したレッグ/アームカバー。足、腕どちらにも着用して使用することができます。
素材に採用されているシルクは保温性・吸湿性に優れているため、手足の冷えとりとして有効的! 冷え込む日にぜひ活用してみてはいかがでしょうか。

Liv:ra Cure Inner

オーガニックコットンを京都に古くから伝わる草木染め「新万葉染め」で染め上げたボディウォーマー。
私は特に生理の際、生理痛を和らげるために腹巻きとして活用していますが、首や頭など冷えが気になる箇所はどこに巻いてもOK。草木のパワーを感じるアイテムです。

以上、実際に私自身愛用しているおすすめアイテムたちのご紹介でした。
みなさんも温かくサステナブルなアイテムでぜひ快適な冬をお過ごしください!

writer profile
エバンズ亜莉沙
サムネイル: エバンズ亜莉沙
エバンズ亜莉沙(えばんず・ありさ):学生時代 米国オレゴン州で環境科学の授業に出会ったことをきっかけに、自分と世界の繋がりに気づく。2015年日本に帰国後、国際NGOでインターンをしながら、エシカル協会主催 フェアトレードコンシェルジュ認証 21歳で取得。同年世界一周を経験し、様々な人や文化に触れたことでさらに世界の抱える問題や解決策に興味関心を抱く。現在はフリーランスで『サステナブル』や『世界に自分に優しいライフスタイル』をキーワードに、SNSを中心とした発信、イベントへの登壇や、様々なプロジェクトのディレクター / コーディネーターを務める。