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身の周りから始めるサステナブル習慣。体にも地球環境にも優しい選択

サステナブルに生きることが求められる世の中ですが、いざ行動に移そうとするとストイックで難しいイメージがありますよね。でも実際は、普段の習慣をほんの少し変えて、より良いものを選択しようとするだけでサステナブルな暮らしが始められるのです。この記事では、私達が簡単に取り入れられるサステナブルな習慣について紹介します。

サステナブルとは

手の上の土と新芽

サステナブルという言葉は、いまや日常的に耳にする一般的な用語になりつつあります。それでも言葉の意味が今ひとつ分からず、難しいイメージが拭えない人も多いはず。そこで、まずはサステナブルという言葉の意味を分かりやすく解説します。

日本語では「持続可能な」と表現する

サステナブルは「sustainable」と表記される英単語。「持続する」という意味のsustainと、「~できる」という意味のableが組み合わさったものです。持続できる、つまり「持続可能な」という言い回しで使われ、サステナブルは「途絶えることなく、永久に続けていける」との意味を持ちます。またサステナビリティは「持続可能性」と訳されます。

資源の消費を最小限に抑え、環境に配慮した社会のこと

サステナブルな社会とは、環境に優しく資源の消費を最小限に抑えた社会のこと。資源を大切に使い、良い状態で未来にバトンをつないでいくことが大切なのです。

サステナビリティーの必要性と課題

カラーとモノクロに分割された世界

なぜこれほどにサステナビリティーが求められるのでしょうか。その背景には深刻な環境破壊や汚染問題、資源の枯渇の問題などがあります。サステナビリティーが求められる現状と、私達が向き合うべき代表的な課題について解説します。

サステナブルな社会が求められる背景

サステナブルな社会が求められる背景には、資源の使いすぎと環境破壊の問題があります。このままの暮らしを続けていては、地球は人が住めない場所になることは明白です。いつまでも住み続けられる場所であるために、サステナブルな社会が必要不可欠なのです。

サステナビリティー達成のために必要なこと

サステナビリティーを達成するための課題の一つが「脱プラスチック」です。海に流されたプラスチックは、粉砕されて微細なマイクロプラスチックになります。これは海洋生物に危害を及ぼすだけでなく、人体への影響も懸念されると同時に、漁業や海産業への深刻なダメージを及ぼす重大な問題です。

「脱石油」も急務です。化学繊維、合皮、プラスチック、靴、レジ袋などの石油製品は、製造過程で地球温暖化の大きな原因であるCO2を大量に排出しています。

また、毛皮や皮革のために動物を屠殺するのをやめる「アニマルフリー」も、限りある資源を無駄にしないという点で、ファッション業界のサステナブルな選択のひとつです。

サステナブル習慣の具体例【暮らし編】

環境のコンセプトを描く男性

上記の課題を解消するためのサステナブル習慣は多岐にわたります。今日から取り組めるサステナブル習慣を、暮らし編、もの選び編に分けて提案します。

食材を捨てない工夫をする

食材も資源と同じく限りがありますが、私達は40パーセントの食材を食べずに廃棄しているのが現状。買ったものは使い切り、ロスを出さないよう徹底したいものです。値段に釣られて食べきれない量を買うのは避け、必要な量を見きわめて買うことを優先しましょう。

プラスチックコップやストローをなるべく使わない

プラスチックゴミ削減のためのレジ袋有料化に伴い、エコバッグを持ち歩く人が増えていますが、コップやストローに関しても同様の取り組みが有効です。ストローは、檜、杉、桜などの国産木材が原料のものもあり、森林資源の有効活用にもなります。マイバッグと同じ感覚で、繰り返し使えるマイタンブラーを持ち歩けば、コーヒーチェーン店などで値引きを受けられることも。

適切にゴミを分別する

サステナブルな社会に必要不可欠なリサイクルを実現するには、ゴミを適切に分別する必要があります。例えば、油や調味料が付着したままで紙パックやプラスチック容器をゴミとして出した場合、分別されていてもリサイクルができません。そればかりか一緒に出したゴミまで汚してしまい、リサイクルできない状態にしてしまう可能性もあるのです。

節電を意識する

節電もサステナブル習慣のひとつ。エアコンをエコな設定温度(夏は28℃、冬は20℃が目安)にしたり、人がいない部屋の電気を消したり、使ってない家電などの電源をオフにしたりといった日常でのちょっとした心がけが節電につながります。節電タップなどのグッズも有効です。コンセントをぬかずに電源を切れるので、節電への意識も高まるはずです。

物を長く使う工夫をする

物で溢れた現代においては、物を簡単に捨ててしまいがちですが、それはサステナブルとは真逆の行動。焼却処分や埋め立てによる環境汚染を食い止めるためにも、ものを大切に長く使うことを心がけましょう。壊れたものは修理に出したり、DIYで直したりして、寿命を伸ばすのも良い心がけです。

廃棄の際はリユースやリサイクルを意識する

不要になった物を手放すときは、なるべくゴミにせずに済む方法を選びます。リユースやリサイクルが可能かどうかを考える習慣をつけると良いでしょう。リユースショップに持ち込むなどすれば廃棄を避けられます。

リユースショップを有効活用する

リユースショップで買い物をするのもサステナブル習慣のひとつです。環境に優しいだけではなく、お財布にも優しいのは嬉しいポイントです。運が良ければ、廃盤になったお目当のアイテムに出会えることも。

SNSで発信する

SNSでの発信は、決してただの自己満足ではありません。なぜならサステナビリティーは他人に伝染しやすいと言われおり、他人のサステナブルな習慣を見て、自分の日常にも取り入れようと考える人が多いからです。積極的にSNSで発信して人に伝えることは、サステナブルな行動と言えます。

サステナブル習慣の具体例【もの選び編】

青果売り場で商品を選ぶ女性

サステナブルな視点でものを選ぶことはとても大切です。日々の買い物や、新たに身の回りのものを買う際に意識したいことを紹介します。

紙パッケージの商品を選ぶ

プラスチック容器の代わりに紙容器を使っている商品を購入すれば、プラスチックゴミが減らせます。紙容器を積極的に取り入れるのは環境に配慮している証なので、そういった企業の商品を購入して支持するのもサステナブルな選択と言えます。

認証マーク入りの商品を選ぶ

認証マーク入りの商品を選ぶのもサステナブルな行動です。少々値が張ることもありますが、できる範囲で取り入れてみてはいかがでしょうか。認証マークは地球に優しい生産方法を用いた持続可能な商品である証。「MSC認証」は魚介類、海産物、「ASC認証」は養殖物、「FSC認証」は印刷用品、ティッシュペーパーなどが持続可能な生産体制で生まれたことを示すエコラベルです。

フェアトレード商品を選ぶ

フェアトレード商品の購入も有意義です。フェアトレードは直訳すると「公平・公正な貿易」。原料や製品を、開発途上国から適正な価格で仕入れ続けることで労働者の生活環境を改善し、生産者の自立を目的とした貿易のしくみです。フェアトレードの商品を選ぶと、生産者やその地域の持続可能な生産のサポートにつながります。

地元産の商品を選ぶ

海の向こうのフェアトレード商品だけでなく、地元産の食材を買うこともサステナブルな選択です。地元産の食材であれば、輸送コストや運搬に必要な燃料も削減できる上、鮮度も高いので栄養学的に見ても優秀な場合が多いのです。

長持ちする高品質な物を選ぶ

大量に買って大量に消費・廃棄するスパイラルからの脱却は、サステナビリティーを達成する上で必要不可欠です。値段の安さより品質を重視して、長く使えるものを選ぶことが大切です。また品質が良くても気に入っていないと長く使えないので、本当に自分が欲しいものかを塾考すると良いでしょう。

まずは身の回りから。小さな意識がサステナブルな未来につながる

森の中のガラスの地球儀

サステナブルという言葉は難しいイメージを持たれがち。でも実際は、私達個人が簡単に取り入れられるサステナブルな習慣はそこらじゅうに転がっているのです。今一度日常を見直して、サステナブルな未来につなげましょう。

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aki
サムネイル: aki
ヴィンテージアイテムが大好きな27歳。海外の古着屋さん巡りで自分だけのアイテムを見つけるのが趣味。好きなブランドはMARNI。憧れブランドはCHANEL。