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カシミアが有名なブランド5選|永く愛用するためのお手入れ方法も紹介

カシミアはカシミアヤギから採れる高級素材で、ハイブランドのアパレルにも多く取り入れられています。保温・保湿性に優れていて肌触りが良いため、秋冬のファッションに重宝するでしょう。本記事では、カシミアの魅力やお手入れ方法の他、カシミアが有名なブランドを紹介します。

カシミアの特徴と魅力

タグのついたカシミアニット

出典 Shutterstock

カシミアとは、カシミアヤギの毛を使って作られた生地のことを指します。まずはカシミアの特徴やその魅力について見ていきましょう。

カシミアヤギから採れる希少な素材

カシミアはカシミアヤギの毛からできた繊維のことです。粗い毛の下にあるやわらかい産毛の部分だけをカシミアと呼びます。カシミアヤギは中国やモンゴルの標高の高い場所に生息し、夏は猛暑、冬は極寒の厳しい環境を生きています。産毛は冬の極寒を乗り越えるために寒くなると生えてきて、温かくなると春の毛に生え変わるサイクルです。一頭から採れる毛は、羊の1/5しかないため貴重で高価です。また、カシミアは一般的な素材よりも繊維が細く、繊維の細さによってもランク付けされています。

防寒性に優れていて肌触りが良い

先述したように、カシミアは厳しい寒さを乗り越えるために生えてくる毛なので、保温・保湿に優れ秋冬に適しています。また、軽くてやわらかな肌触りで、弾力性に優れていて型崩れしにくい特徴もあります。繊維が細く、他の素材にありがちなチクチク感も感じにくいです。表面の凹凸が少ないため刺激になりにくく、しなやかで上質、滑らかな肌触りをしています。加えて、表面がフラットなので光の乱反射が起きにくく、光沢感があります。

カシミアとその他の素材との違い

さまざまな種類のニット

出典 Shutterstock

<ウール>

ウールは羊毛のことを指します。ふわふわで弾力があり、動物繊維の中で最もよく使用される素材です。カシミアでセーターを作ろうとすると、カシミアヤギ10頭分のカシミアが必要なのに対して、ウールなら1頭の羊から4~5枚のセーターが作れます。

<アンゴラ>

アンゴラは、アンゴラヤギやアンゴラウサギから採れる毛です。カシミアやウールなどに比べて繊維が細く長く、発色も良いのでさまざまな色に加工しやすい特徴があります。

<モヘア>

アンゴラと同様にアンゴラヤギから採れる毛です。毛が長いためモヘアのアイテムは起毛感があります。滑らかで光沢のある高級素材ですが、毛が抜けやすいため丁寧に扱う必要があります。

<アルパカ>

アルパカから採れる繊維で、保温性はカシミアより高いと言われています。ただし、カシミアと比較するとチクチクしやすい傾向です。

カシミアが有名なブランド5選

カシミアを使用したアイテムは、多くのブランドで取り扱われています。カシミアアイテムが有名なブランドを紹介します。

バーバリー(BURBERRY)

バーバリー(BURBERRY)のマフラー

バーバリー(BURBERRY)はイギリスのブランドで、トレンチコートが代名詞です。さらに、キャメル・黒・赤・白のチェック柄「バーバリーチェック」が有名です。

グレイ地に白と黒のチェックのシンプルなマフラーは、シンプルな色合いで使いやすいでしょう。定番のチェック柄がバーバリーらしさを醸し出します。カシミア100%の素材で肌触りがやわらかです。

ジョンストンズ オブ エルガン(Johnstons Of Elgin)

ジョンストンズ オブ エルガン(Johnstons Of Elgin)のマフラー

ジョンストンズ オブ エルガン(Johnstons Of Elgin)は1797年にスコットランドのエルガンで創業したブランドです。200年以上カシミアを扱っているパイオニアとも言える存在で、原料を製品に加工する工程をすべて自社で行っています。職人の伝統的な技術で生産されたカシミアアイテムは、世界中のメゾンやブランドから高い評価を受けています。

優しい配色のチェック柄マフラーは幅広いシーンで活躍し、綺麗めからカジュアルまで、どんなファッションにもなじみやすいでしょう。

エルメス(HERMÈS)

エルメス(HERMÈS)のマフラー

エルメス(HERMÈS)はフランス・パリに本社を置くブランドです。創業は1837年と歴史が長く、当初は馬具をメインに扱っていました。その後、女性用のバッグや財布の販売に乗り出します。

エルメスのマフラーはカシミア100%のものが多いです。馬のイラストが描かれたカシミアマフラーは馬具を扱っていたエルメスらしいデザイン。エルメスといえば、外箱や袋に使われているオレンジ色を想像する人も多いのではないでしょうか。マフラーで取り入れると、フレッシュなオレンジ色が顔色を明るくみせてくれるでしょう。

ロロピアーナ(Loro Piana)

ロロピアーナ(Loro Piana)のニット

ロロピアーナ(Loro Piana)は1924 年にイタリアで設立されたブランドです。現在はスーツやカシミアアイテムといったアパレルが人気ですが、元は生地や繊維を扱うメーカーでした。カシミアやビキューナなど、希少価値の高い上質な素材を使っていることで有名です。カシミアにも強いこだわりがあり、中国アラシャン地方の環境の良い場所で暮らしている群れのもののみを厳選しています。

カシミアの温かみのある質感とナチュラルな色味を楽しめるニットは、ベーシックなシルエットなのでパンツにもスカートにも合わせやすいです。

ブルネロクチネリ(BRUNELLO CUCINELLI)

ブルネロクチネリ(BRUNELLO CUCINELLI)のカーディガン

ブルネロクチネリ(BRUNELLO CUCINELLI)は1978年にイタリアで創業したブランドで、世界最高水準のカシミアを提供するブランドとして有名です。職人に対して強いリスペクトを掲げており、クオリティの高い製品を生み出すためにエシカルな環境をつくっています。

シンプルなカーディガンはタイムレスに着られるのが魅力。サッと羽織れるライトアウターとしても使えるので、秋から春先まで愛用できるでしょう。

カシミアアイテムのお手入れ方法

ニットをチェックする女性

出典 Shutterstock

やわらかな肌触りのカシミアは、お手入れをすることで永く使えるアイテムです。水分に弱いため頻繁に洗濯する必要はありません。洗濯したい場合は、優しく扱うのがポイントです。

着用後はブラッシングをする

カシミアは毛玉が付きやすいので、着用した後は簡単なケアを心がけましょう。

<着用後のお手入れ方法>
1. 毛玉を手で丁寧に取り払うか、ハサミで切り取る
2. 豚毛や馬毛のやわらかいブラシで毛並みに沿ってブラッシングをして汚れやホコリを取る

連続で着ると型崩れや生地が消耗する原因になるため、着用頻度にも注意しましょう。1度着たら2~3日休ませることで毛並みも元に戻りやすくなります。

汚れてしまったときは洗濯する

お手入れは必須ですが洗濯による型崩れや劣化などのおそれもあるため、洗濯は1シーズンに1~2回で十分です。また、カシミアは水分に弱いデリケートな素材なので、自分で洗濯するよりもクリーニング店に任せるのがおすすめ。もし自宅で洗う場合は、手洗いをするか、洗濯機の手洗いコースを利用しましょう。脱水は手でしようとすると生地が傷むことがあるため、洗濯機の脱水機能を使用した方が良い場合もあります。

乾かすときは平置きで自然乾燥させてください。吊るして干すと型崩れの原因になり、乾燥機の使用は縮みの原因になりやすいです。

有名ブランドのカシミアアイテムはリユースショップをチェック

箱に入ったリユースのニット

出典 Shutterstock

ハイブランドやカシミアが有名なブランドのアイテムはリユースショップにも多く取り扱いがあります。カシミアのアイテムは高級ですが、リユースショップなら新品同様のものでも定価より安く購入できることもあります。手に入りにくいアイテムや、廃盤になってしまったアイテムに出会うチャンスも訪れるかもしれません。それだけではなく、リユースショップを利用することは洋服の無駄な廃棄を減らせるため、サステナブルな行動にもつながります。

お気に入りのカシミアアイテムを見つけて

ニットを着て微笑む女性

出典 Shutterstock

カシミアは肌触りが良く防寒性に優れた素材なので、秋冬に重宝します。こだわり抜いた素材のみを使っているブランドのカシミアアイテムは、質感や仕立てのクオリティが高いので着心地が良いでしょう。正しいお手入れをして、お気に入りのカシミアアイテムを永く愛用してみてはいかがでしょうか。

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aki
サムネイル: aki
ヴィンテージアイテムが大好きな27歳。海外の古着屋さん巡りで自分だけのアイテムを見つけるのが趣味。好きなブランドはMARNI。憧れブランドはCHANEL。