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コラム

【連載 vol.44】夏に着たいサステナブルなスイムウェア!日本からも買える海外ブランドも紹介

「クローゼットからはじまるサステナブル」では、「サステナビリティ×ファッション」をテーマに、決して難しくない、肩のチカラを抜いてサステナブルファッションを取り入れるヒントをエシカルコーディネーターのエバンズ亜莉沙さんが紹介。今回はリゾートで着る方も多い、スイムウェアにフォーカス。サステナブルなブランドを紹介します。

夏のオシャレもサステナブルに!サステナブルなスイムウェアのブランドも紹介

春もあっという間に終わりに近づき、いつの間にか夏はすぐそこに。
皆さんは何か楽しみな予定はありますか? 海での海水浴やSUP、キャンプやハイキングなど、アウトドアを満喫しに行かれる方も多いのではないでしょうか。

今回は、そんな自然を満喫する時に着たいサステナブルなスイムウェアをご紹介したいと思います!

夏をイメージする写真

環境、人にも配慮したサステナブルなスイムウェア6選

1.eit swim

「海と街をつなぐ」をコンセプトとした、メイドインジャパンのスイムウエア。

サステナブルポイント:
・フィッシングネットなどをリサイクルして作られた、 ECONYL®を使用した生地や、廃棄予定の生地を再構築した生地を採用
・リサイクルマークの付いている一部商品には、再生可能エネルギー、リサイクル水の利用、生産時の排気量を減らし、ゴミをリサイクルするなど生地の生産過程でも環境に配慮している工場を選択
・古来の日本より受け継がれてきた生活様式や伝統に立ち返ることを大切と考え、そのストーリーを伝えることに注力
・地域のビーチクリーン活動

生産だけでなく、地域活動にも力を入れられているところがとても素敵ですね!

2.INDIGO LUNA

ノルディックなシンプルデザインにインスパイアされた、バリ島生まれのブランド。

サステナブルポイント:
・全ての工程が手作業の少量生産
・リサイクルまたはオーガニックな原料を使った天然染め
・ミニマルなデザインにこだわり、環境に配慮した素材を生地にも採用
・女性のエンパワーメントに力を入れており、ディレクター3名のうち2名は女性、その他従業員も93%が女性

ミニマルなデザインは、歳を重ねても使えるアイテムが多いのではないでしょうか。

3.NORBA

忙しく過ぎる世の中で、ゆっくり丁寧に生きることを大切にしたエッセンシャルウェアブランド。

サステナブルポイント:
・リネンなどの天然素材を主に採用し、ECONYL®を使用した生地も導入が開始
・サステナブルな素材の調達から生産過程においてもエシカルを軸にもつ
・女性経営企業で女性のエンパワーメントにも貢献

スイムウェアだけでなく、街でもアクティビティでも違和感なく使えるアイテムが豊富。
質の良いものを少なくもち、ミニマムなワードローブを実現するのにはぴったりなブランドなのではないでしょうか。

4.ABYSSE

「生産数は減らし、生産をあげる(クオリティ)」をビジョンにタヒチ島出身の女性が起業したブランド。

サステナブルポイント:
・グローバルリサイクルスタンダード(GRS)に沿ったリサイクルナイロンやポリエステルを水着に100%使用し、細部までリサイクル素材にこだわる
・ウエットスーツには石油化学製品の代わりに石灰石がベースになった “premium Yamamoto Japanese Ecoprene” を採用。必要なウエットスーツ特有のフォームを作成するのにどうしても必要な油分には食品グレードの菜種油を使用
・製造にかかるエネルギーには水力発電などの再生可能エネルギーを利用
・梱包材や水着の中に使用する使い捨てライナーはとうもろこしからできた100%生分解性素材を使用
・タグはリサイクル紙、インクも藻ベースのインクを採用

大自然の中で育った方だからこその完成と徹底ぶりがとてもパワフル。サーフィンやSUPなどがお好きな方にはぜひおすすめしたいブランドです。

5.MAOI

「インクルーシブ」、「サステナブル」、「土地と地球に敬意」を軸にもったブランドとしてネイティブハワイアンの女性が創業。

サステナブルポイント:
・全ての製品がサステナブル素材を使ったもので、ECONYL®も使用
・タイムレスなデザインで何年も何年も飽きずに着れることを意識
・少数生産でロスを出さないビジネスモデル

こちらのブランドもABYSSEに続いて、自然と共生した生活をしてきたからこその完成溢れるコンセプトですね。

6.adalu

adalu着用画像

イタリアメイドにこだわったリサイクル素材スイムウェアブランド

サステナブルポイント:
・イタリア現地の女性職人さんが制作
・100% セカンドライフマテリアル(再生素材)を使用
・受注生産にすることで必要な数を必要なだけ制作

最後のadaluはハワイ島への旅行をきっかけに購入したブランドでもあります!(しかも、たまたまオンラインのセカンドハンドマーケットで発見・・・!)
もうひとつの候補だったABYSSEさんの徹底したものづくりにも惹かれ、最後まで悩んだ結果、今回はセカンドハンドでさらにサステナブルなものが良いと思い選びました。

商品の背景もわかっているので安心して着られるだけでなく、着心地もばっちしでした!

日焼け対策もサステナブルにしよう!

スイムウェアを着る際に忘れられないのが、日焼け止め!スイムウェアをサステナブルに選んだら、日焼け止めも併せて意識してみましょう。選ぶポイントは、珊瑚を含め環境に優しいものを見極めること!
(※ハワイ州では法律で珊瑚に害を与えるものの販売が禁じられています。)

私は今こちらを愛用しています。

人にもサンゴにも優しい日焼け止め

ハワイ島で手作りされているこちらの日焼け止め。たまたまハワイに滞在中、オーナーのマイケルさんにファーマーズマーケットにて遭遇!
珊瑚に優しい日焼け止めが全く市場になかったという2011年、環境にも人にも優しい日焼け止めを作りたいという思いで製造を始めたそう。商品は全てマイケルさんの手作りというお話には驚き。
今では5人のお子さんがいるマイケルさん。子供達の未来を考えたものづくりをされているのだたと強く感じました。この日は娘さんと二人でブースに立たれていてとても温かい雰囲気が伝わってきて、ますます商品が好きになりました!

日焼け止めについて詳しく知りたい方は、以下の記事も読んでみてくださいね!

新しいアイテムを購入する前は、セカンドハンドも選択肢に入れてみる

上記で紹介したブランドは、それぞれとても確固とした軸がありとてもかっこいいですね。環境、人への配慮や思いやりが感じられ、新しいものを購入する際にはこうしたブランドを応援したいと改めて思いました。
しかし、どんなにリサイクル素材を使っていても、生地を作ったり新たなアイテムにするためには、多くのエネルギーがかかってしまうもの。
どんなアイテムでも、購入前に一度セカンドハンドの選択肢も考えてみてはどうでしょうか。

writer profile
エバンズ亜莉沙
サムネイル: エバンズ亜莉沙
エバンズ亜莉沙(えばんず・ありさ):学生時代 米国オレゴン州で環境科学の授業に出会ったことをきっかけに、自分と世界の繋がりに気づく。2015年日本に帰国後、国際NGOでインターンをしながら、エシカル協会主催 フェアトレードコンシェルジュ認証 21歳で取得。同年世界一周を経験し、様々な人や文化に触れたことでさらに世界の抱える問題や解決策に興味関心を抱く。現在はフリーランスで『サステナブル』や『世界に自分に優しいライフスタイル』をキーワードに、SNSを中心とした発信、イベントへの登壇や、様々なプロジェクトのディレクター / コーディネーターを務める。